colorのメリット・デメリット
髪を染めるという文化の起源は古く、紀元前3500年前の古代エジプトでは既に植物の樹液や鉱物を使ってヘアカラーをしていたと言われています。当時では「美しくなる為」という概念ではなく「宗教的」な意味合い(魔除けなど)で使用されていたと伝えられています。
最近では健康志向の方やアレルギー、皮膚が弱い方に多く愛用されている「ヘナ」などもこの時代から使われており現代のインドでも「幸運を呼ぶ植物」と呼ばれ現地の方々に広く親しまれています。
日本でも最古の記述は平安時代に戦国武将が戦に出る前に老兵と悟られないよう髪を染めていたとされています。時代の流れと共にヘアカラーも進化していき今の「オシャレ染め」や「白髪染め」「マニキュア」が登場したのは昭和末期、実はここ数十年前の比較的最近の出来事なんです。
新しい化学物質の発見・開発が進む中で「髪がさらさらになるヘアカラー」「良い香りのするヘアカラー」「しっとりするヘアカラー」など多くの製品が作り出されてきましたが、その一方で「ヘアカラーによる健康被害も年々右肩上がり」に増加を続けています。
【ヘアカラーのデメリットは何か?】と言われればそれは間違いなく「髪・身体・環境に悪影響を及ぼす」という事です。
「環境ホルモン物質」という言葉を皆さんは耳にした事があるでしょうか?
これは食品・化粧品・薬品といった普段私たちが日常で使うほとんどの製品に含まれているいわゆる【添加物】と呼ばれる物です。
その名の通り人が体内で生成している「ホルモン」に非常に良く似た成分なので口・皮膚・呼吸から簡単に身体に中に侵入して蓄積し続けます。
特にヘアカラーに含まれる「環境ホルモン物質」は、第一種特定化学物質(慢性毒性があり輸入数などが決められている非常に危険な化学物質)に指定されるほど強力な毒性を持っている物ばかりです。
脂肪分の多い場所に溜まる性質がある為女性の場合「子宮」「乳房」、男性は「前立腺」「肝臓」に大きなダメージを与えるということが近年になり解明されてきました。
現在日本人の死因NO1の「ガン」の中でも「子宮がん」「前立腺がん」「肝臓がん」が増え続けている事に関係があるのかもしれません。
パッチテストするだけで回避できる3つの危険
ヘアカラーをする上で無視できないのが「ジアミンアレルギー」の存在です。
人には化学物質に対する抵抗する為の身体の機能があります。
ですがその許容量には個人差があり一定の量を超えると身体の組織が原因(アレルゲン)に対して過剰な反応を示すようになる、これがアレルギーのメカニズムです。
初めは当たり障りのない症状から始まりますが原因物質が蓄積すればするほど重症化して、ゆくゆくは生死に関わるような重大なアレルギー反応を引き起こしてしまいます。
特にヘアカラーの場合は日本人の場合平均100回のヘアカラーでアレルギー症状が現れるという統計が出ているので髪を染められている方は十分に注意してください。本来ヘアカラーの前には「必ずパッチテストをしてアレルギーの有無」を確認しなければなりません。
少々ご面倒かとは思いますがたった30分ほど我慢するだけで将来の健康を守れるならこれほどお安い事はないと思います。
ヘアカラーで起こりうる危険は以下の3つの危険性ですよくお読みになられて今後のカラーとの付き合い方をお考えになられてみてはいかがでしょうか?
危険① かぶれ
皆様はヘアカラーの後「痒い」「ヒリヒリする」「傷が出来る」そんなご経験をした事はないでしょうか?
これらのよく聞く3つの症状は「ジアミンアレルギー」(ヘアカラーに含まれる有毒物質の名称「ジアミン」)の初期症状だと言われています。最初は些細な事ですがヘアカラーを続ける度に重症化しある日突然、顔中が赤くかぶれだします。
一度「かぶれ」を引き起こしますと毎回カラーをする度に同じような症状に悩まされるようになります。
又、カラー剤を製造している『日本ヘアカラー工業』が発表する注意書きにも書いてある通り【かぶれた場合2度と毛染めは出来ません】。
なぜなら、そのまま続けるとさらに症状は悪化し大変な事になってしまうからです。
危険② アナフィラキシーショック
「かぶれ」が部分的なアレルギー反応とするなら「アナフィラキシーショック」は「全身性のアレルギー反応」です。
一般的に広く知られているのは「ハチに2回刺されるとショッく症状を起こす」という事例ですがこれは食物や薬品、ヘアカラーにも起こりうる事です。本来防護反応といて働く抗体が逆に身体の組織を攻撃しこのような状態になる事から防護状態(-phylaxis)とは反対(ana-)の状態という意味で、アナフィラキシー(ana-phylaxis)と命名されました。
自覚症状があり口内異常感、口唇のしびれ、のどが詰まった感じ、嚥下えんげ困難感、両手足末端のしびれ、心悸亢進、悪心おしん、耳鳴、めまい、胸部不快感、目の前が暗くなった感じ、虚脱感きょだつかん、四肢の冷感、腹痛、尿意、便意などを感じるようです。
海外ではヘアカラーの死亡事故なども発生しているそうなので少しでも以上を感じたらすぐに病院に行かれるようにしてください。
危険③ 交差反応
アレルギー反応というのは原因となるアレルゲン(抗体)が体内に取り込まれた際、身体が過剰に反応してしまう事を言います。
アレルゲンはタンパクから出来ており、アレルギー症状を誘発するIgE抗体は、これらのタンパクと反応します。
そのアレルゲンの構造によく似た物質に身体が同様のアレルギー反応を起こしてしまう。これが「交差反応」です。
「花粉症」に発症した人は特定の「野菜や果物」にアレルギー反応を起こすと言われています。
これと同じように「ヘアカラー」にも交差反応が存在し、【歯医者で使う局部麻酔】【衣料品で使われる染料】に反応して最悪の場合アナフィラキシーショックまで起こしてしまう非常に厄介な状態です。
自らの生活を豊かにする為にするカラーが逆に自分を苦しめてしまうものになる前に正しい知識と予防策を身につけていただけることを御願い致します。
colorが子どもに及ぼす影響
肌が弱い分「かぶれ」「アナフィラキシーショック」「喘息」…etcの危険性はかなり高まります。
また妊娠中のヘアカラーもお腹の中の子どもに多大な影響を及ぼしてしまいますのでお控えください。
ヘアカラー中に含まれる危険物質「パラフェにレンジアミン」(その他多数)には「生殖毒性」(第2世代にも影響を与える毒性)が製品開発の段階で確認されています。
ヘアカラーのみがこの危険性をはらんでいるというわけではありませんが近年の子どものアレルギーの増加傾向に一役買ってしまっているのは間違いありません。
話は変わりますが以前【子宮頸癌ワクチンの副作用】がニュースで大きく取り上げられていた事がありました。
当時は子宮頸癌の発症を50〜70%防ぐ事が出来るという画期的なワクチンとして注目を浴びていましたが、それより以前に海外ではすでに「不妊症」「死亡」「全身麻痺」などの事例が起こっており危険性があると言われていました。
子どもの為にと思いやった事が後で取り返しのつかない事に繫がる事もあります。
ヘアカラーも同様に危険性が摘示され既にヨーロッパ諸国では市販での販売が禁じられています。
日本ではどうでしょうか。【知らない】という事ほど危険な事はありません。
かわいいお子様の将来の健康・未来の為に今一度お考えください。
アナタに合ったcolorを
「頭皮が痒くなるけど白髪が気になる」「出来るだけ髪を傷めずにカラーをしたい」
「とにかく明るい髪の毛にしたい」と理由は様々ですが、それぞれのヘアカラーの特性を知らなければどれを選択するべきなのかもわかりません。
以下のそれぞれの「ヘアカラーの特徴」を自分に当てはめて今後の参考にされてみてはいかがでしょうか?
【ヘアマニキュア】
✔️白髪を染めたい
✔️カラーをする時ヒリヒリする
✔️カラーでかぶれた事がある
ヘアマニキュアとは?
元々は痛んだ髪を保護する為の役割として使われていたが、近年色素を加え販売されるようになりました。
髪を脱色する力はなく白髪を染めることしか出来ませんが、髪や頭皮へのダメージ抑えて十分に染めることが出来ます。
また、すでにヘアカラーでのかぶれを起こした事がある方は原因となる化学物質の入っていないマニキュアでしたら染めていただく事が出来ます。
ですが、色素には「発ガン性」があります。
出来るだけ頭皮につけないような技術をさせていただくのですが、どうしてもシャンプー中などに付着してしまう場合がありますので、気にされる場合はより安全性の高いものをお勧めします。
【ハーブカラー】
✔️髪の毛にツヤが欲しい
✔️白髪を染めたい
✔️カラーをすると頭皮が痒くなる
アロマカラーとは?
アルカリカラーに含まれる成分が10%後の90%が「ハーブ」で作られているヘアカラー。
本来ヘアカラーをする場合に生じるダメージがないため染める度に髪の毛にツヤがでて綺麗になっていきます。
また頭皮へのダメージも少ないため普段「カラーをすると頭皮が痒くなる」「ヒリヒリする」という方からはお喜びの声を沢山頂いております。
こちらも「白髪を染めることしか出来ない」ので現在のお客様の白髪の量によって髪の毛の明るさが決まります。
【ヘナ】
✔️自然派志向の方
✔️白髪を染めたい方
✔️アレルギー・かぶれ等が気になる方
ヘナとは?
西南アジアから北アフリカにかけて広く自生している「ヘンナ」という植物を細かく砕き粉末状にした、いわゆる「植物染め」。
古代エジプト時代から染料として使われており「髪を染める」という目的の他に「宗教的」「医療」の場でも活躍。
現代でも本場のインドではアーユルヴェーダと言われる伝統医療で使われている。
ヘナに含まれる「ローソニア」という成分が「高ケラチン」(髪の毛・爪といった硬いタンパク質)に吸着する事で発色している。
「トリートメント効果」「毛穴のクレンジング」「体内のデトックス」とカラー以外の効果も様々。
ですが植物ですので選べる色が限られており「オレンジ色」にしか染まりません。
色が気になるという方は同じ植物染めの「インディゴ」をご一緒にお使って色を落ち着かせることをおススメします。