皆さんは「八紘一宇」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
[word_balloon id="2" position="L" size="M" balloon="talk" name_position="hide" radius="true" avatar_border="false" avatar_shadow="false" balloon_shadow="true" avatar_hide="false"]ん?知らない。[/word_balloon]
[word_balloon id="1" position="L" size="M" balloon="talk" name_position="hide" radius="true" avatar_border="false" avatar_shadow="false" balloon_shadow="true" avatar_hide="false"]わからない。[/word_balloon]
[word_balloon id="3" position="L" size="M" balloon="talk" name_position="hide" radius="true" avatar_border="false" avatar_shadow="false" balloon_shadow="true" avatar_hide="false"]なんてよむの?[/word_balloon]
という方がほとんどだと思います。
かくゆう私も最近の学びの中で知ったことで「八紘一宇」と書いて「はっこういちう」と読みます。
国会での三原じゅん子参院議員が「八紘一宇は(日本人が)大切にしてきた価値観」
と発言したことで話題となった言葉です。
賛否両論ある言葉ですが意見の大半は戦争を連想させる言葉
「右寄りの人の発言」として批判が集まっているようです。
第二次世界大戦以前の日本がアジア侵略を正当化するためにスローガンとして
用いられた言葉という情報がほとんどですから意見が偏るのは無理もありません。
でも、少数派の意見も無視することはできません。
なぜなら数少ない意見の中には今起こっている日本の問題のほとんどを解決するためには
「八紘一宇の精神」が必要不可欠だとまで論じている方もいるからです。
「八紘一宇」とは実際にはどのような使われ方をしていた言葉で
どんな意味を持っているのか、詳しくお話ししていきたいと思います。
1、八紘一宇の由来
元々は日本書紀に書かれている
「八紘をおほひて宇(いへ)とせむ」という言葉を現代語で
噛み砕いて解釈し使われるようになりました。
「八紘」とは「八方向」つまり全世界という意味で
「宇」は「家」という意味になります。
文字通りに訳せば
「全世界を一つの家のような状態にしよう!」となります。
[word_balloon id="3" position="L" size="M" balloon="talk" name_position="under_avatar" radius="true" avatar_border="false" avatar_shadow="false" balloon_shadow="true" avatar_hide="false"]それって独裁ってことじゃ?・・・[/word_balloon]
解釈によっては「独裁」「世界統一」といった悪い印象を感じずには
いられませんが、本当の意味は全く違います。
つぎはわかりやすく「家族」を例にして
八紘一宇の正しい意味をお伝えしたいと思います。
2、家族に見る八紘一宇の本当の意味
ここに1つの家族がいます。
お祖父ちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん、子供
一家の大黒柱であるお父さんは家族のために
毎日せっせと仕事に出かけます。
頑張って働くのは「家族のため」であって
自分が好きなものを買ったり、遊んだりするためではないですよね?
こんな風に上に立つ者(この場合はお父さんです)が下の者(配偶者のことです)
が豊かに暮らすために最善を尽くすという考え方が「八紘一宇」の本当の意味です。
子供に働かせて親が楽をする家庭があったとしたら
大問題です!!
立場あるものが役割を果たすのが政治の世界で求められていることを
伝えたかったための発言だったのかもしれません
3、三原議員の発言の全文
では最後に実際の三原じゅん子議員の発言の全文を載せておきます。
意味を知ってから見てみると全く違うものに思えますよ^^
引用:2015年3月16日国会にて
三原参院議員:私はそもそもこの租税回避問題というのは、その背景にあるグローバル資本主義の光と影の、
影の部分に、もう、私たちが目を背け続けるのはできないのではないかと、そこまで来ているのではないかと思えてなりません。
そこで、皆様方にご紹介したいのがですね、日本が建国以来大切にしてきた価値観、八紘一宇であります。
八紘一宇というのは、初代神武天皇が即位の折に、「八紘(あめのした)を掩(おお)ひて宇(いえ)になさむ」とおっしゃったことに由来する言葉です。
今日皆様方のお手元には資料を配布させていただいておりますが、改めてご紹介させていただきたいと思います。これは昭和13年に書かれた『建国』という書物でございます。
「八紘一宇とは、世界が一家族のように睦(むつ)み合うこと。一宇、即ち一家の秩序は一番強い家長が弱い家族を搾取するのではない。一番強いものが弱いもののために働いてやる制度が家である。これは国際秩序の根本原理をお示しになったものであろうか。現在までの国際秩序は弱肉強食である。強い国が弱い国を搾取する。力によって無理を通す。強い国はびこって弱い民族をしいたげている。世界中で一番強い国が、弱い国、弱い民族のために働いてやる制度が出来た時、初めて世界は平和になる」ということでございます。
これは戦前に書かれたものでありますけれども、この八紘一宇という根本原理の中にですね、現在のグローバル資本主義の中で、日本がどう立ち振る舞うべきかというのが示されているのだと、私は思えてならないんです。
これは現在ではですね、BEPS(税源浸食と利益移転)と呼ばれる行動計画が、何とか税の抜け道を防ごうという検討がなされていることも存じ上げておりますけれども、ここからが問題なんですが、ある国が抜けがけをすることによってですね、今大臣がおっしゃったとおりなんで、せっかくの国際協調を台なしにしてしまう、つまり99の国がですね、せっかく足並みを揃えて同じ税率にしたとしても、たったひとつの国が抜けがけをして税率を低くしてしまえば、またそこが税の抜け道になってしまう、こういった懸念が述べられております。
で、この期に及んで単に法人税をもっと徴収したいというような各国政府の都合に基づくスタンスから一歩踏み出してですね、つまり、何のためにこうした租税回避を防止するかという理念に該当する部分を強化する、こういったことが必要なのではないかと思っております。
総理、ここで、私は八紘一宇の理念というものが大事ではないかと思います。税の歪みは国家の歪みどころか、世界の歪みにつながっております。この八紘一宇の理念の下にですね、世界がひとつの家族のように睦み合い、助け合えるように、そんな経済、および税の仕組みを運用していくことを確認する崇高な政治的合意文書のようなものをですね、安部総理こそがイニシアティブをとって提案すべき、世界中に提案していくべきだと思うのですが、いかがでしょうか?